不妊症・不育症とは
不妊症とは
一般的に挙児を希望する夫婦が1生殖周期に妊娠成立する確率は20%と考えられています。日本では、不妊とは生殖年齢にある夫婦が妊娠成立を希望して正常な性生活を営んでいるにもかかわらず、2年以上経過しても妊娠の成立を見ない状態を言います。(欧米では1年経過しても妊娠しない場合を不妊としています)。
不育症とは
妊娠が成立すれば健常な子を出産することが期待されますが、半面、流産してしまうことも少なくありません。流産率は年齢に応じて高くなり、20代では10%、30代では18%、40代では34%となっています。
この現象は加齢卵子の染色体異常に関係があるとされ、実際、流産の確率の70%は、胎児の染色体異常だとされています。子宮形態異常なども原因の一つです。
妊娠は成立するものの、流産や早産を繰り返してしまう事を不育症といい、習慣性流産と同義語として考えられています。
不妊症の分類
(1) 器質性不妊症と機能性不妊症
- 器質性不妊症
不妊の原因が明らかなもの。 - 機能性不妊症
現在の検査方法で不妊の原因の診断が不可能な、原因不明の不妊症。
(2) 原発性不妊症と続発性不妊症
- 原発性不妊症
正常な性生活を営む夫婦間に過去2年間、一回も妊娠の経験が無い場合。 - 続発性不妊症
過去に少なくとも一回の妊娠の経験があるが、その後、2年間以上、妊娠が成立しない場合。
(3) 難治性不妊症
- 治療を開始してから3~5年以上経過しても妊娠成立しない場合。
(4) 男性不妊と女性不妊
-
女性因子
1.内分泌因子
ホルモンのバランスを司る間脳、視床下部、下垂体、卵巣などの障害や、その他の内分泌臓器の異常による不妊症。
2.卵管因子
卵管の機能として、卵の捕捉、受精、精子の移送、受精能獲得などがありますが、クラミジア、トラコマティス、淋病などのよる子宮頚管炎、子宮内膜炎、卵管炎などが原因で、卵管周囲癒着や狭窄などを引き起こし、卵管機能症害による卵管因子不妊症を引き起こします。
3.子宮因子
先天性子宮奇形、子宮筋腫、子宮腺筋症、ポリープ、子宮腔癒着症、子宮内膜増殖不全症などがあります。
4.頚管因子
頚管の狭窄、裂傷、頚管腺の分泌異常などが原因で、精子の子宮腔内への上昇が阻害されたり、粘液中の精子不動化抗体の存在は、精子の運動を阻害する事につながります。
5.膣、会陰因子
6.原因不明不妊
現在の検査方法で不妊の原因の診断が不可能なもの。 - 男性因子
不妊症全体の40%と考えられています。
大部分は無精子症、乏精子症、精子無力症、奇形精子症などの造精機能障害が主原因であり、原因は不明である。後天的な造精機能障害をきたす原因に、精索静脈瘤、停留精巣、精巣炎などがある。
ホルモン値について
病院で一般の検査として血液検査を行いますが、ホルモンの値は現在のお体の状態を把握するのに非常大切です。下記に正常値の値を示しました。参考にしてください。
ホルモン | 卵胞期(月経3~7日) | 黄体期(排卵後6~7日) |
---|---|---|
LH | 1.8~7.0 | 1.0~7.8 |
FSH | 5.2~14.4 | 2.0~8.4 |
PRL | 2.4~8.1 | 2.6~11.6 |
T | 0.2~0.8 | |
FREE T | 3以下 | |
E2 | 50以下 | 100以上 |
P4 | 1以下 | 10以上 |
※ホルモン値に関しては治療の際に参考にさせていただきます。詳しい説明などはかかりつけの医師にご相談ください。
当院の患者様の状況を上記の分類と照らして見ると、ほとんどの患者様が機能性不妊症、つまり原因不明の不妊症で来院されています。
西洋医学的に原因が不明ということですが、東洋医学的見地で体を診て行くと、未病の段階の糖尿病や、隠れ甲状腺異常などの患者様を多く見られます。
糖尿や、甲状腺異常はご存知の通り、不育症の原因になりますね!!早期発見、早期治療が結果に結びつきます。
ちなみに、隠れ甲状腺異常の診断部位は、首の前面、胸鎖乳突筋の下を圧迫すると、とても嫌な感じがします。もしくは圧痛があります。
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