鍼灸治療症例集
症例4首の痛み(寝違え)
40代 女性
朝、起きると首が痛くて身動きが出来ない。痛みで首が回らないため仕事に行く前に、なんとしても治して欲しいとの事で、朝一番で来院。
治療
足の陽明胃経 上巨虚 下巨虚 以上の二箇所のツボに鍼を3ミリ程度刺入。
鍼をしている間に痛みが和らぐ、10分後、首の痛みほぼ消失。
その後2日連続で治療し、治癒。
考察
症状がでてすぐに来院されたため、治療後痛みが引くまでに時間がかからなくてすみました。
首から足につながる、胃の経絡に反応が出ていたため、足のすねの中央あたりにある、上記のツボを使い、頚部の痛みを取り除きました。
このような急性の疾患に対して、すぐに対処することが、早期の治癒につながります。
急性の首の痛みは1~3回程度で治癒すると思われます。慢性的に首が痛い、回らないという方も、原因を追究し、治して行く事で、徐々に改善していきます。
急性の首の痛み(寝違い)の症例の関しましては、鍼灸治療は大変即効性があります。患者様一人ひとり、痛みの原因になっているところは違いますが、原因に対して的確にアプローチする事で、急性、慢性の首の違和感はほぼ改善いたします。
首の痛みに対しての鍼灸治療は、手のツボや足のツボを使って治して行きます。患部(首)周辺に鍼をする事はほとんどありません。
太い鍼を使用するわけでもなく、髪の毛よりも細い鍼を使用するため、さした時の痛みはほとんど感じません。
「足や手に鍼をしてどうして首の痛みがとれるのか?」と、よく痛みが取れた患者様から、治療中に質問をされますが、頭の先から足の指まで、経絡がつながっていますので、首を診ながら足で治療することが出来るのです。そして、患部に鍼をさすよりも、確実に即効性があります。
首が左右に動かない、前後に動かない、朝起きたら首が痛くて動かない!などの症状でお悩みの方、是非、鍼灸治療をお試しください。