鍼灸治療症例集
症例2頭痛、偏頭痛(こめかみの痛み)
50代 女性
今朝より、こめかみの辺りが痛く、寝た状態から起き上がるときに特に痛みがひどく、起き上がるのに苦労するほど。その他、肩こりや腰痛もあり。
所見
胃下垂、内臓下垂、更年期障害(女性ホルモンの分泌異常あり)、慢性の扁桃腺の炎症、脈はやや早い。(普段は遅い)痛みにより数脈になっている。
治療
照海、ユフ、尺沢、気戸、会陽、屈伸、上リョウ、次リョウ、肩こりに(肩甲骨のこりに)陰リョウ泉に鍼。
術後痛みは引くが、翌日、同様の痛みがある。1週間に3回ほど治療し、症状は安定している。健康維持につき2回ほど通院中です。
考察
年齢的に更年期障害を視野にいれ治療にあたった。ホルモンのバランスの崩れから、疲労感、肩こり、腰痛、めまい、冷えなどが出るが、女性ホルモンのバランスを整える事により、症状の改善が見られた。
今回の場合、頭痛の改善には、臀部の上リョウ、次リョウと言うツボがかなり効果があたようで、鍼をしている時に痛みが引いて行くのがわかった様子でした。
頭痛をただ、頭の部分的な問題と捉えずに、更年期か? 顎関節の異常か?内臓は元気か? 肝臓や腎臓は元気か? ホルモンの分泌異常によるものか?など、全身的に捉えて行く事が重要である。
原因を治せば、それに付属して起こっている症状は、だんだん改善して行きます。
頭痛でお悩みのかた、是非、当院の東洋医学根治療法で原因を追究し、痛み止めで抑える治療から治していく治療を体験してください。