鍼灸治療症例集
症例11腰痛
70代 女性
二ヶ月前より腰の痛みが発症し、病院にてレントゲン、CT、MRI、血液検査など診察を受けるが問題なく、投薬と湿布のみの治療を続けてきたが、痛みが引かず、だんだんと足にシビレも出てきたため、友達の紹介で来院される。
所見
脈は沈遅。骨盤部の歪みあり、腰椎の側湾あり(L2,3)。腹部お血あり
治療
側臥位で京門、生辺、大腸兪、健側の丘キョ、上シトク、屈伸、内カンチョウ、その他、ホルモンバランスや、自律神経の調節を施す。
1回目の治療後、痛みは半減するが、翌日また戻る。
5回目以降痛みはほとんど消失。少し、足に痛みがのこる程度。
掃除機がかけられるようになる。
以降、3ヶ月間で15回ほど治療し痛みが消失したため治癒とする。
考察
病院での検査の結果は異常は発見できなかったが、痛みがある以上必ず原因が存在する。
この患者様の場合は、主に、骨盤部のゆがみ、腹部お血を取り除くことに重点をおいて治療した。
骨盤部のゆがみは、レントゲンやCTでは写ってこない。手で触った感触や多くの患者様に触れてきた経験の中から、自然と感じ取られるもので、西洋医学的検査では検知できないレベルのもである。
そういった微細な体の変化を見逃さず、治療して行く事が、症状の早期改善につながって行く。
腰痛でお悩みの方は多く来院されますが、患者様それぞれ原因が違ってきます。腰だけに症状が現れていても、必ず内臓や骨盤、背骨、自律神経、ホルモンバランスなどすべての項目をチェックして治療して行きます。
ですから、痛みのある場所が腰であったとしても、腰に鍼をしていくとは限りません。
また、過去の怪我(骨折など)が原因になっている事も多く、特に女性に多く見られますが、しりもちをついて、尾てい骨や仙骨などを痛めた方、また、交通事故などで衝撃を受けた方は、それらが、数十年前のものでも、痛みとして出てくる場合があります。
過去にそういったケガや傷、交通事故、手術(女性の場合は出産時の帝王切開)などの経験をお持ちの方は、痛みなど、体に変調が出やすくなってきます。
病院で原因がわからないのは、このような、一見、症状とは無関係に見える事が原因になっていることが多く有るからです。
腰痛に限らず、原因不明の症状でお悩みの方、是非、当院の鍼灸治療をご体験ください。
まずは、お問い合わせフォームよりお問い合わせいただくのも良いかと思います。お気軽にご相談ください。