鍼灸治療症例集
症例17疲れ易い、頭痛、肩こり、腰痛、イライラetc(更年期障害)
40代 女性
数ヶ月前より肩こり、頭痛、腰痛、イライラなどの不定愁訴が続いている。体が辛くて倒れてしまいそう!体がだるい、重い。と言って来院される。腰痛が特にひどい。
所見
脈は沈遅。 肝臓部に圧痛あり。肝実。ソケイ部に圧痛著名。
ストレスと女性ホルモンの分泌異常がある。
治療
肝臓部への血流をよくする為に、腹リュウ、漏谷、少海、げき門。肝臓部の違和感と圧痛が取れる。
左の会陽に鍼。頚部のこりや圧痛が取れる。
上記の治療後、体が軽くなり楽になったとの事。
同処置を2回治療し、体がかなり楽になり、腰痛も楽になった。
現在、月1回の鍼灸治療継続中。
考察
更年期に起こり安い症状であるが、主たる原因は、肝臓への血流が悪く、疲労回復が出来ない状態であった。腹部の血流を改善し、肝臓へ出入りする血流を良くする事で、上記の症状は改善していった。
体質的(精神面も含め)に上記のような状態になりやすいため、月に一回程度の鍼灸治療が必要であると思う。
上記のような不定愁訴の症例は数多くあります。患者様それぞれ原因は違いますが、基本的な部分、(腹部のお血、扁桃腺、肝臓、腎臓、卵巣、子宮)の反応を的確に診察し、治して行く事で、辛い症状は改善して行きます。
生活環境や体質(精神面)にもよりますが、ホルモン補充療法や西洋医学的な治療で効果が感じられない患者様には、是非一度、当院の東洋医学根治療法をお試しいただけたらと思います。