鍼灸治療症例集
症例16うつ病
40代 男性
半年ほど前より発症、記憶力の低下、交通機関(人混み)に出られない、頭痛、めまいなどの症状により、会社に出勤できず自宅療養をしていた。
内科、脳外科、など受診するが原因わからず、メンタルクリニックの受診をすすめられ、うつ病と診断される。
所見
腹部、頭部のお血が著明にある。
頚部の凝り
脈診では「数脈」
治療
頭部のお血を主たる原因ととらえ、鍼灸治療をほどこす。その他、脳に行く血流を促進する鍼、交感神経の緊張を下げる鍼をする。
一回目の治療で、頚部の緊張感がやや取れる。身体全体が少しかるくなる。その後、15回の鍼灸治療で、上記の症状は7割改善。
会社に出勤しようかと思えるようになる。20回目の治療終了後、初診で訴えていた症状はほぼ改善される。
現在、月に二回治療中。会社も復帰しております。
考察
初期段階のうつの症状であったと思われる。使用していた薬(西洋医学)も少量であったため、比較的早い段階で、鍼灸治療の効果がでた。
頭部のお血に関しては、当院に来院される、うつ病患者様に100パーセントに近い数字で見られる所見であり、鍼灸でそこを改善し、血流を促してあげる事で、すこしずつ、症状が改善されていく。
患者様によって、原因は様々であるが、会社や家庭の問題など、患者様をとりまく環境を、充分理解しながら、治療して行く必要がある。
もちろん、患者様ご本人の心にアプローチして行くことは大変重要な事で、数回の治療を受け、症状が少し改善してきたところで、カウンセリングなど、お話を中心に、治療をすすめていく事も重要なことである。
「うつ病」と診断され、投薬(西洋医学)のみで治療をされている患者様、また、鍼灸治療も併用しているが一向に効果が見られないと言う患者様には、是非一度、当院の東洋医学的診察を受けられ、治療されることをお奨めいたします。
多くの症例を見て行く中で、鍼灸にて、症状の改善が見られ、社会復帰をして行く患者様は、皆様一様に、「もっと早い段階から鍼灸を受けていれば良かった」と言うご感想を頂きます。
頭痛、肩こり、後頭部の凝り、めまい、耳鳴り、不安感、恐怖感、出社拒否、身体がだるい、不眠、などなど、うつの症状は多種多様です。病院を転々としながら、原因がわからないまま、薬で症状を抑えていると、病状が進行していく可能性があります。そのような状態になる前に、東洋医学的見地から治療をしていく事で、薬に頼らずに症状を改善させていく必要があるのです。
上記のような症状でお悩みの方、是非、当院の東洋医学根治療法を体験してください。効果を実感していただけると確信しています。