鍼灸治療症例集
症例25産後の体調不良
35歳 女性
産科・婦人科第二子を出産後4ヶ月、身体が動かないと言って来院される。出産後すぐから体が辛い。身体を動かすと関節が痛いような、動かないような感じ。とにかく、身体が重い、だるい、身体が辛いので、育児も辛い。精神的にも疲労困憊の状態。
所見
腹部と頭部のオ血
出産による骨盤の歪み
子宮、卵巣の反応点に圧痛強
治療
一回目の治療後、翌日に生理になる。3日で生理は終わる。終わったと同時に体調が良くなり、身体が軽くなる。関節の動きも良い。
その後、10回ほど鍼灸治療をして、症状はすべて改善される。体の具合が良くなったので、お子様に対しても、余裕を持って育児が出来るようになったと、ご報告を頂く。
考察
初診時、腹部オ血と頭部のオ血が著明に見られた。オ血から来る体調不良と考え、鍼灸にて、オ血を取り除く処置をした。
翌日に生理になったのは、オ血が生理血となって排出されたものであり、それと同時に体調が良くなったのは、まさに、オ血が原因で今回の症状を引き起こしていたと言える。
今回のように、産後、オ血を取り除いておくことは、非常に大切な事で、症状の改善はもちろん、20年後、30年後に来る更年期に、体調を崩すことなくすごすことが出来る。
産後は、ご自身が思っているより遥かに体は弱っている。少しでも、体調がおもわしく無いという方は、鍼灸治療を受けて、原因を治しておくことが、その後の人生を体調よくすごして行く事につながって行く。
産後のケアは絶対に必要です。
母乳をあげているお母さんには、お薬を飲むのも抵抗があるかと思います。薬を使わずに、原因を鍼灸で治療する事で体調を万全に出来るのです。
また、産後、手の親指の腱鞘炎でお悩みのかたなども、多く来院されています。親指の痛みは、3回から5回程度の治療で楽になって行きます。お子様を抱きかかえるのが辛い、家事、炊事が痛くて出来ないなど、お悩みの方は是非、ご相談ください。
産後の母指の腱鞘炎は症例が多く、鍼灸治療での治療法方が確立しております。一回目の治療後から、変化を感じていただけると思います。
産後、体調不良(頭痛、肩こり、腰痛、倦怠感、母乳が出にくい、めまい、耳鳴り、関節痛、手の親指の痛み)などでお困りの方、是非、当院の東洋医学根治療法をご体験ください。