鍼灸治療症例集
症例34帯状疱疹(ヘルペス)
50代 男性
一ヶ月前に帯状疱疹を発症、顔面部から肩、肩甲骨周囲に痛みあり、投薬にて症状が治まる。昨日、早朝より痛みが再発し、痛みで身体を動かすのも辛い状態。
所見
慢性的な疲労感ある。自律神経の疲労著名。
治療
慢性的疲労の改善に、照海、ユフ、尺沢。
患部の痛みを取り除くために、少沢、前谷、至陰、通谷にお灸。
左の丘キョ、上シトク、仙腸関節周辺の凝りをほぐす鍼をする。
術後、来院時の痛みはほぼ消失、身体を楽に動かせるようになる。
以後、5回ほどの治療で痛みは消失、治癒とする。
考察
再発後、早い段階で治療できた事が、早期の痛みの改善につながった。痛みがあるところの経絡を的確に治療することが、本症状の治療にとても大切である。
帯状疱疹(ヘルペス)の治療においては、患部への施術はせず、異常のある経絡を操作していく事で、驚くほど鎮痛効果がある。
お灸も大変効果があると思われます。
痛みが長引く、痛みは引いたが、ぴりぴり、ひりひり感が残っているという方にも鍼灸治療は有効だと思います。